文京区の不動産売買における相場～高級マンションを検討材料に～

文京区の中古マンションの相場価格

100万円／㎡（坪単価では331万円／坪）が標準です。文京区中古マンションの平均築年数は19.8年、駅からの平均距離は約5.3分、平均専有面積は39.7㎡となっています。

不動産の価格が上昇している要因

文京区小石川の再開発により、大型のマンションが完成したことが、全体的な相場を上昇させた大きな要因でしょう。また、中古になっても価格の下落率が低いことや、駅からの所要時間が6分以内の物件が多いことも要因として挙げられます。文京区内にいくつかあるエリアの中でも、平均価格（坪当たりの価格）が低いケースもあります。実際に売買の取引をお考えの方は、想定取引価格をまず自分で算出してみた上で、売買をするかどうかを決意するのもおすすめです。想定取引価格は築年数と専有面積、および駅からの距離で判断されます。区内の過去の売買取引データを検討することによっても、おおよその取引価格を予想することが可能です。

文京区内で高級マンションがあるエリアと相場は？

文京区の中でも特に取引価格が高価なのは、後楽や小日向、小石川などです。相場が最も低い弥生（平均価格2,688万円・平均単価76.3万円／㎡）に対して、相場が最も高いのは後楽の9,864万円となっていますので、3倍以上の開きがあることがわかります。

文京区における集合住宅の価格が上昇しているのは、築3年未満で新築同様の物件数が2020年の2.1％から2021年の3.4％へと大きく増加していることも要因の一つとなっています。相対的に、東京（丸の内）・新宿・池袋などへのアクセスが便利な点も文京区の大きな魅力です。

このような取引データは、国土交通省が毎年公開しています。実際に売買をお考えの方は参考にするとよいでしょう。ただし、エリアや物件の条件によって実際の相場は変動するため、あくまで参考程度ととらえることが大切です。

投資による影響

海外の投資家による買い占めも市場価格に大きな影響を与えており、投資の対象となりやすい23区内のマンションなどは、市場価格が上昇傾向にあります。また、2016年に金融緩和によるマイナス金利政策がスタートしたことにより、低い金利で住宅ローンを組めるようになりました。これを受けて、文京区をはじめとした都内で住宅を購入する方が増える傾向が続いています。

固定金利の住宅ローンによる影響

「フラット35（長期間固定金利で住宅ローンを組むことが可能）」の普及も住宅を購入する方が増えた一因です。購入者が増えたことによって不動産の市場価格は上昇していますので、十分な資金がないと、文京区内にご希望通りのマンションを購入するのはやや難しいかもしれません。

東京オリンピックの影響

2021年7月に開催された東京オリンピックにより、首都圏のマンションの価格は上昇の一途をたどっています。2025年には大阪の夢洲（ゆめしま）が日本万国博覧会開催の候補地として名乗り出ています。これを受けて、大阪の中古マンションなどの物件も市場価格が上昇しています。

要因は別であっても、物件の価格が上がったときは資産価値が上昇しているわけですから、物件を所有している方にとっては絶好の売りのチャンスです。一方、市場価格が高いときは、「今マンションなどの不動産の購入をするべきか」を今一度検討しましょう。